東京第8データセンター(門前仲町)

東京第8データセンター

東京第8データセンター(門前仲町)レポート

効率的なエアフロー

ブレードサーバーの登場や高電力CPUの普及によって、従来型のデータセンターは ラック当たりの電力供給量の不足が言われてきた。

NTTPCコミュニケーションズが2009年2月にオープンした東京第8データセンター(門前仲町)は、 ラック当たりの実効電力4~6kVAを提供し高電力供給ニーズに応えており、 ユーザーはサーバーの高密度化によってコストダウンを図れる。 また、サーバーが高密度化するとラックの積載重量と床荷重も問題になってくるが、 東京第8データセンター(門前仲町)では従来耐震荷重が300kg程度だった耐震ラックに代えて、 溶接部が頑丈で柱に補強の入った耐震荷重500kg収容できる耐震ラックを導入、床荷重も1500kg/㎡を実現した。

効率的なエアフロー

高電力を必要とするサーバーは発熱も大きく、古くからあるデータセンターでは、空調に必要な電力が不足するケースも多い。 しかし、東京第8データセンター(門前仲町)では省エネルギー効果の高い空調冷却設備としてNTTファシリティーズのFMACS-Vを導入して、 この問題を解消している。 また、エアフローについても考慮されており、前面床下吹上、背面天井吸いこみで、 コールドアイルとホットアイルの構成を取っているため、排熱効率は高く、ラックにファンをつける必要もなくその分も省電力化を向上させている。

グリーンITに取り組む

屋上緑化
屋上には太陽光発電パネルを設置

NTTPCコミュニケーションズは全社的な方針としてグリーンITに取り組んでいる。省電力化の割合としては、 前述した冷却効率のアップが最大の効力を持つだろうが、 東京第8データセンター(門前仲町)には、そのほかにもエコロジー推進のためのアプローチとして各種先進技術が投入されている。

センターの屋上には太陽光発電パネルを設置し、利用電力の一部として実際に使用している。 太陽光による発電量モニタを受付横に設置しているので、利用者は入退室時にいつでも発電量を確認できる。 また、ヒートアイランド現象の抑制に役立つ屋上緑化も行われており、屋上面の温度を下げて空調設備のエネルギー節約にも役立てている。

柔軟なカスタマイズ対応

こうしたファシリティやハードウェア面での先進性に加え、東京第8データセンター(門前仲町)では 大規模ユーザーのニーズに対応するためのカスタマイズに力を入れている。

標準的なラックやセキュリティ、各種運用保守に加え、大規模導入を前提とした案件については、 担当営業とエンジニアが、綿密な事前ヒヤリングを元にして、 必要なカスタマイズを加えたサービスを提供するため、単なるハウジングとは一線を画す。 ここでは、同社の10年を超えるサービス提供経験に基づくノウハウが大きな力を発揮する。 まだ、100ラック単位での新規契約の余地もあるため、都心で高電力容量と高度なサポートを求めるユーザーにとっては、魅力的な選択肢だ。

柔軟なカスタマイズ対応

なお、東京第8データセンター(門前仲町)は、ASPICの「第4回ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2010」で、IDC部門の総合グランプリに輝いた。第3回では、同社の東京第7データセンター(勝どき)がバリュークリエイション賞を受賞しており、IDC部門で連続の受賞になる。NTTPCコミュニケーションズのサービスの優秀性を示す証左と言えるだろう。

取材者プロフィール

狐塚 淳(JUN KOZUKA)

PC&ネット系編集を経てITライターに。毎年数十社のデータセンター事業者を取材しており、業界の動向や新技術にも詳しい。 『インターネット白書2010』『インターネットデータセンター調査報告書』(ともにインプレス R&D 刊)、 『データセンター完全ガイド』(インプレスビジネスメディア刊)などに寄稿している。

受賞歴

第4回 ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2010 IDC部門総合グランプリ受賞

第4回 ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2010
IDC部門総合グランプリ受賞

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DATA SHEET

名称:東京第8データセンター(門前仲町)
所在地:東京都江東区/竣工:2008年12月/ 耐震・免震:免震、耐震高荷重ラック/セキュリティ:ICカード、生体認証、共連防止ゲート、監視カメラ