株式会社グローカルネット

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マレーシアをはじめ東南アジアを中心としたWi-Fiレンタル事業からスタートし、日本国内では新規ベンチャー企業として2016年に株式会社グローカルネットを設立。Wi-Fiレンタル事業で培ったノウハウを活かし、クラウドWi-Fi端末の販売をはじめ、各種通信関連サービスを展開している。
そして同社は、新規事業である「各種VPN接続サービス」を支える基盤としてNTTPCコミュニケーションズの高品質で低料金なクラウドサーバー「WebARENA IndigoPro」を選択。数々のクラウドサーバーを吟味した結果、最終的に同サービスを採用するに至った経緯についてお話を伺った。

課題
  • ネットワーク性能の高いクラウドサーバーが必要
  • イベント時などデータ転送量の増減が激しい
解決
  • 実際にユーザーを収納した実測値においても満足な速度を達成
  • データ転送量が増加してもパフォーマンスの低下は見られなかった

導入背景と課題

VPNサービスを提供するため質の高いクラウドサーバーを探していた

同社では約2年前に新規事業として「リモートアクセスVPN接続サービス」を開始し、現在ではVPNを利用した固定IPアドレス付与サービス「かんたん固定IPアドレス」「せんぞく固定IPアドレス」に加え、中小企業向けリモートアクセス環境構築サービス「だれリモVPN」、さらに海外から日本の動画コンテンツを楽しめる「動画視聴VPN」などを提供している。
サービス開始にあたり、エンジニア出身の同社代表取締役社長 柿田文和氏は数々のクラウドサーバーを実際に使用した上で「WebARENA IndigoPro」を採用したという。今回はその経緯について詳しくお聞きした。

VPNを提供する上でポイントとなるのはネットワーク性能

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「VPNの使い方は多種多様ですが、弊社では法人さまの『自宅から会社のシステムにアクセスさせたい』、個人さまの『海外から日本の動画コンテンツを視聴したい』などの課題を解決するソリューションとしてVPNのサービスを提供しています。サービスを開始するにあたり、3か月ほどかけて様々なクラウドサーバーと契約し、速度テストなどを実施しました。大手ベンダーさんのものはほぼ全部試したのではないでしょうか。はじめはCPUの性能とネットワークの性能の両面を見ていたのですが、試行するうちにVPNの場合、品質はほぼネットワークの性能に左右されるということが分かりました」(柿田氏)

採用の決め手

ネットワークの安定性の高さとシンプルな料金設定

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では、数あるクラウドサーバーの中から「WebARENA IndigoPro」を選択した理由は何だったのだろうか。
「やはりスピードの違いが一番大きかったと思います。インターネット上の速度は実際に測ってみないと分かりません。しかも実際にクラウド上にユーザーを収納してみたらユーザー数の増加にともないパフォーマンスが低下してしまった、など、初期のテストだけでは十分に把握できないところもあります。その点で、「WebARENA IndigoPro」はユーザー数が増えても安定してパフォーマンスを発揮していました。ひとことでいうと全体的なバランスがとても良いという印象です」(柿田氏)
実際に、「WebARENA IndigoPro」のパフォーマンスを実感する出来事もあったという。
「昨年、サッカーワールドカップがあったのですが、海外からご覧になる方が多くいらっしゃってトラフィックが激増しました。リアルタイム視聴ですから、今は混雑して観られないから1時間後に観よう、というわけにはいきません。その高負荷にしっかりと耐えてサービスを継続できなので、さすがだなと思いました」(柿田氏)
インターネット~クラウドサーバー間の上り/下りとも最大10Gbps*という「WebARENA IndigoPro」の特長が、サーバーへのアクセス集中時や大容量データ通信時もユーザーさまに快適にご利用いただきたいという同社のニーズに見事にマッチしたようだ。
*東京リージョンのみ利用可能。回線速度はベストエフォート。

シンプルな料金設定も魅力

また、選定の理由にはシンプルな料金設定もあったという。
「他社のサービスにはデータ転送量に応じて料金が変動する課金制のものもありますが、「WebARENA IndigoPro」はデータ転送量を気にせず安心して使えるということも決め手になりました」(柿田氏)
データ転送量無料、さらに使用した期間のみの従量課金方式でありながら月額上限が設定されているというシンプルな料金体系により、イベント時などデータ転送量の増減が激しい同社でも安心して利用できているようだ。

導入効果と今後の展開

ユーザーさまのフィードバックも上々

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では、実際に同社の「リモートアクセスVPN接続サービス」をお使いのユーザーさまの反応はどうなのか。普段法人さまからのお問い合わせ窓口を担当している同社マーケティング部長の中島諒子氏にお聞きした。

「数は少ないのですが、弊社のサービスと競合するサービスがいくつかあります。そちらからの乗り換えのお客さまもいらっしゃるのですが、乗り換え後はスピードがあまり落ちずに使えているというフィードバックを実際にいただいています。エンドユーザーさまの体感としてもスムーズにお使いいただけているのではないでしょうか。また、VPNはセキュリティの面からも重要となるサービスです。そのため、特に法人さまの場合には、どこのサーバーを使っているか、どこの国に設置されているのかなど、弊社が提供しているサービスの内容だけでなくその裏側の部分についてもお問い合わせをいただくことがあります。そうした場合でも、『NTTグループのサーバーでサービスを提供しています』というと安心感を持っていただけているようです」(中島氏)
また、個人さまからも良いフィードバックがあるようだ。マーケティングの一環としてWeb上に技術解説記事などを執筆・公開している同社マーケティング部の中道舞氏にお聞きした。

「記事ではスピードテストの実測値のほか、お客さまアンケートの結果も紹介しています。実際に海外から弊社の『動画視聴VPN』を利用して日本限定の配信動画を視聴したユーザーさまへのアンケートでは、満足度『★5』が42.9%、『★4』が26.8と非常に高い評価をいただきました。また、『接続が安定しているため、トラブルが少ない』『動画が安定して安定して視聴できる』『ほかのVPNで接続できないサイトに接続できる』など良いお声もたくさんいただいています。本当にスムーズに安定してお使いいただけているんだなと実感しています」(中道氏)
(参考:「Glocal VPNの評判や口コミ ~お客様アンケート「動画視聴サービス」編~」)
法人さま、個人さまともに反応は上々のようだ。

「VPNといえばグローカルネット」とお客さまに認知されたい

最後に、今後の展開について柿田氏に伺った。
「弊社がVPNのサービス提供を開始してまだ2年ほどです。現在はいろいろな切り口から4~5商材を提供しておりますが、今後もお客さまから求められるソリューションを開発し、『VPNといえばグローカルネット』といわれるくらいまでお客さまの認知度を高めていきたいですね」(柿田氏)
現在はゼロトラストやAIといった技術にも関心をお持ちという柿田氏。今後、同社が提供する新たなサービスにも注目したい。

2023年7月取材

株式会社グローカルネット ロゴ
  • 株式会社グローカルネット
  • URL:https://glocalnet.jp/vpn/
  • 代表取締役:柿田 文和
  • 設立:2016年2月25日
  • 資本金:990万円
  • 所在地:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-17-6 THE FRONT 3F
  • 事業内容:通信サービス業
  • ▶導入サービス:
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