株式会社コンテンツ

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株式会社コンテンツは1999年設立。福岡県を中心として医療機関・教育機関・地方自治体などのWebサイト制作では、1,000件を超える実績を誇る。さらにエンドユーザーの要望に応え、システム構築、各種サーバー管理、Web広告・マーケティング業務をもカバー。Webに関するトータルなサービスをワンストップで提供する社内体制を整えている。
今回は、同社が管理するメールサーバーのセキュリティ向上と安定した運用、管理の効率化を目的として、2018年1月にNTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のSuitePRO V4およびUTMオプションの契約に至った経緯について話を伺った。

課題
  • ウイルスメールやスパムメールに対するセキュリティの向上が必要とされていた
  • メールサーバーの安定的・効率的な運用管理が求められていた
解決
  • UTMオプションのアンチウイルス・アンチスパム機能でセキュリティを向上
  • 従来のウイルススキャン専用サーバー、IPS対策ソリューションに比べて稼働が安定

導入背景と課題

メールサーバーの安定的・効率的な運用管理が必要

同社のサーバー管理サービスは、新規サーバーの構築、サーバー運営、サーバー移転サポート、ドメイン取得サポートなどを専任スタッフが行うサービス。オンプレミスやクラウド環境のWebサーバー、データベースサーバー、メールサーバーなど、サーバーの種類を問わず24時間365日の運用管理を提供している。業務内容の詳細と当時の課題について、ウェブソリューショングループ サーバー専任技術者の内藤晃氏にお聞きした。

スパムメール、ウイルスメールへの対応が課題

「サーバー管理の業務としては新規にサーバーを構築して制作側に引き継いだり、移転時にDNSの切り替えを行うといった業務が主ですが、Webサイト構築と同時にメールサーバーやデータベースサーバーの運用管理も受託することがあります。メールサーバーに関しては、メールアカウントが300件くらいで、現在利用中のメールサービス品質に不満があるエンドユーザーさまなどがモデルケースに該当すると言えるでしょう」(内藤氏)
しかし、メールサーバーの運用には苦労も多い。実際にメールの未着や遅延といったクレームを寄せられることもあり、特にスパムメールやウイルスメールについて悩んでいるエンドユーザーも多かったようだ。
「アンチスパム、アンチウイルスの機能実現のためウイルススキャン専用のサーバーを立てていましたが、操作感がしっくりこなかったり、突然動作が停止したりと運用面での不安がありました。また、専用ソフトウェアにはライセンス料もかかるため、コスト的にも問題がありました」(内藤氏)

採用の決め手

UTMオプションによる高レベルのセキュリティ

同社は既に2005年からNTTPCのVPS(仮想専用サーバー)SuitePRO(当時はV1)を複数台利用しており、2017年9月時点でSuitePRO V4が3台稼働中であった。そして2018年1月、エンドユーザー向けのメールサーバーとして追加したSuitePRO V4にはUTMオプションを組み合わせて、これまで以上の安定運用を図ることとした。

UTMオプションはコスト面でも有利

導入決定の決め手について伺うと、理由としてまず“VPSとしての安定感”が挙げられた。
SuitePROについては10年以上の使用実績がありますが、その間大きなトラブルが起きていないこともあり、安定稼働の面では不安はありませんでした。実際にエンドユーザーさまから専用サーバーのご要望をお受けした際には、安心感からSuitePRO V4をおすすめしています」(内藤氏)
また、コスト面での効果も期待したと言う。

「利用中のアンチウイルス・アンチスパム、IPS等のソリューションに比べると、UTMオプションは機能も豊富で、さらに安価であるという印象を持っていました」(内藤氏)

導入効果と今後の展開

お客さまに自信を持って提案できるセキュリティの確保

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では、実際に導入した後はどうだったのか。
「UTMに関しては初期設定代行をお願いしました。当初は様子を見るためにアンチウイルス機能のみを有効とし、パフォーマンス状態を確認後に、アンチスパム機能も有効に切り替えました。その他については現在まで初期設定のまま運用していますが、特に問題はでていません。」
SuitePRO V4へのUTM導入もスムーズに進めることができ、メールシステムとしてトラブルが出ることもなく安定稼動しているとのこと。そして、早くもUTMの効果が現れている。

「スパムメールが明確に減ったという声をエンドユーザーさまより聞いています。今のところUTMについては安心感を持って運用できているという感じでしょうか。現在はまだ10ドメインほどの運用ですが、今後は適宜増加していく見込みです」(内藤氏)

WAF、IPSなどの機能も活用へ

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内藤氏はシステムの安定性だけでなく、エンドユーザーのセキュリティ意識の高まりも感じていると言う。
「セキュリティ状況を定期的に確認したり、調査を依頼してくるエンドユーザーさまが増えました。また、ニュースなどで脆弱性が報じられたタイミングで『うちのサイトはちゃんと対策されているのか』といった問い合わせを受けることもあります」(内藤氏)
現在同社で運用しているUTMではメールサーバー向けの機能をメインに利用しているが、今後はWebサーバーやデータベースサーバーへの適用を見据えWAFの利用についても検討を開始している。
「一昔前まで、サーバー運用においては稼働率がひとつの指標となっていましたが、現在は99.9%以上と『動いてあたりまえ』という状況。2020年に向けてWAF、IPSなどで『きちんと対策を取っています』と自信を持って提案できる体制を整えることが重要ではないかと考えています」(内藤氏)

何かあってからでは遅いセキュリティの世界。これまで常にセキュリティに対して万全の注意を払い、さらにプライバシーマークを取得するなど個人情報の保護にも注力してきたコンテンツ社の姿勢が絶対的な信頼を生み、医療機関や教育機関のサイト制作を含む多数の案件受注につながったであろうことは想像に難くない。

2018年7月取材

株式会社コンテンツ ロゴ
  • 株式会社コンテンツ
  • URL:https://www.contents.gr.jp/
  • 代表取締役:池田 賢治
  • 設立:1999年3月1日
  • 資本金:1,000万円
  • 所在地:福岡県福岡市中央区天神3-10-1 天神源氏ビル2F
  • 事業内容:ホームページ制作、Web通販企画、リクルートグループ各種広告代理店事業、その他広告・インターネットサービス事業
  • ▶導入サービス:
  • 共用サーバー
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