株式会社オンデーズ

オンデーズ社内写真

メガネ・サングラスの製造・販売および直販店事業・フランチャイズ運営を展開する株式会社オンデーズ(以下、オンデーズ)。同社は以前、メールサーバーとして専用サーバーを利用していたが、運用管理を自社で行わなければならず、セキュリティ面も含めて大きな負担になっていた。そんな中、メールサーバーが外部からの攻撃を受け、業務に支障をきたしたことからサービスの見直しを検討。NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のWebARENA メールホスティングを選択したことにより、セキュアな環境下での安定稼働実現に加え、運用管理の手間から解放されたことから、担当者本来の業務に集中することができ、業務改善にもつながった。

課題
  • メールサーバーを自分たちで運用しなければならず、管理業務が大きな負担になっていた
  • アンチウイルス・アンチスパムが提供されていなかったことから、セキュリティに対する不安があった
解決
  • 運用管理をすべて任せることができるため、運用管理における余計な負担がなくなった
  • 個人で行っていたスパムメールの振分けや削除も自動でできるようになり、万が一必要なメールが振り分けられても、容易に復旧できるようになった

導入背景と課題

何でもできるが、何もしてもらえない

オンデーズは、メガネ・サングラスの製造販売、アイウェアブランド「OWNDAYS」を展開するメガネのファストファッションブランド。海外進出も積極的に進めており、シンガポール、台湾、タイ、カンボジアに現地法人がある。年間の販売本数は150万本を超え、毎年150万人を超えるお客さまに商品を提供している。
同社では、他店で購入されたフレームでも取扱可能な「レンズ交換サービス」を実施するなど、お客さま目線でのサービス提供を心掛け、性別や年齢層に合わせた個性豊かなブランドと、そのデザイン性の高さがユーザーの支持を集めている。

運用管理の負担

オンデーズは、以前は専用サーバーを使ってメールサーバーを運用していた。しかし、そのサービスはサーバーを借りるだけのサービスであり、運用管理のすべてを自分達で行わなければならなかったしかも、契約中にサービス内容の変更が発生し管理コンソールの提供を中止されてしまい、サーバーの状況を的確に把握することが困難だった。

「サーバーが不安定になったとしても、何が原因となってシステムを圧迫しているのかを判断できませんでした。また、アンチウイルスも提供されていなかったため、セキュリティに対する不安も抱えていました」と情報システムグループ部長の近藤 大介氏は当時を振り返る。 この当時の近藤氏のサーバー運用に関わる手間・時間は相当なものだったと言う。

「何でも自分達で自由にできるものの、逆に言えばサービス側は何もしてくれません。ITスキルの高い専任のシステム管理者を抱えている企業には向いていると思いますが、当社ではITの運用管理を最小限のメンバーで行っています。社員数が増加していく中、運用管理業務は大きな負担になっていました」(近藤氏)

近藤氏は、先方の担当者と何度か交渉もしたが、状況は変わらなかった。そうした中、メールサーバーが外部からの攻撃を受けて使えなくなるというトラブルが発生したのである。

オンデーズ社内写真2

「サービス側でサーバーへのアクセスを止めてくれたまでは良かったのですが、新たなサーバーに環境を移す作業は自分達で行う必要がありました。しかも、苦労して新たなサーバーに環境を移したところ、そのサーバーからのメールが相手に届かないケースが頻発し、エラーメッセージも戻ってこないことから、メール送信後に相手へそのつど電話で確認しなければならないなど、業務に大きな支障をきたしました。そこで、2014年秋より、メールサーバーの運用に関わる業務低減を目指し、新たなサービスを検討することにしました」(近藤氏)

採用の決め手

使いやすいコンソール、柔軟なサポートを評価

オンデーズでは、サービス規模や信頼性を重視して、比較検討を行った。
「当社は、ユーザーアカウントは多い(約700名+店舗数)ものの、グループウエアも利用しており、メールはグループウエアのメールボックスで保管されるため、本当に必要な容量は極端に少なく1人あたり10MBもあれば十分という状況のため、こうした条件に見合ったサービスを探しました。
また、使いやすい管理コンソールが提供されること、しっかりとしたサポートが受けられることも選定の上で重視しました」(近藤氏)

そして最終的にオンデーズが選択したのが、WebARENAのメールホスティングだったのである。

決め手は信頼と対応

「やはりNTTグループというキャリアグレードの信頼とブランドは大きかったですね。さらに、運用管理を任せられながらもコスト的にも優れていることを高く評価しました。同様のサービス内容を求めると、他社のサービスはかなり高額になりますし、メニューにあること以外はやってくれない、もしくはやりたくないというスタンスでした。その点、NTTPCは柔軟な提案をしてくれましたし、担当者の対応はとても良いものでした。私たちの本業はサーバーの運用管理ではありませんので、こうしたユーザーの実情に配慮した対応は高く評価できるものでした」(近藤氏)

同社は、2015年1月にWebARENA メールホスティングの採用を決定。新サービスへの移行についてもNTTPCが提供する移行支援サービスに任せることで、実質3週間程度で新たな環境での利用開始にこぎつけることができた。

「ユーザーは、システムの切り替えについて全く意識することはなかったと思います。こうしたスムーズな切り替えが実現したのも、NTTPCの技術力とサポート力の高さの表れだと思います。また、担当者の方が当社の業務や状況を的確に把握し、迅速で適切な対応をしてくれたのも大きかったです」(近藤氏)

導入効果と今後の展開

余計な負担は一切なくなり、本業に専念できる

メールホスティング導入開始以降、これまでトラブルは一切なく安定した稼働を続けている。これには、仮想専用サーバーを二重化した安定性の高いシステムも大きく貢献している。また機能面で近藤氏が評価するのは、マルチドメインについてだ。

「海外拠点では『.co.jp』では不自然なため、マルチドメインによって『.com』と使い分けていますが、受け取るメールボックスを同一にできるため、ユーザーは使い分けを意識せずに利用できます」(近藤氏)

セキュリティに関しても、以前は個人単位で行っていたスパムメールの振分けや削除などの作業も、一度登録しておくだけで隔離ボックスに自動振分けできるようになった。また万が一必要なメールが振り分けられたとしても、隔離したスパムフォルダを確認し、正常なメールを復旧することが可能となった。

導入が容易で使いやすい

「メールホスティングの導入によって、スパムメールの対策に煩わされることがなくなり、運用管理における余計な負担が一切なくなりました」と近藤氏は強調した上で、次のように語る。

「業種に限らず、専任のシステム管理者、あるいは潤沢なシステム管理者を置けない中小企業にとって、メールサーバーの運用管理は共通の悩み。その点、メールホスティングは運用管理をすべて任せられるうえに導入が容易で使いやすく、コスト的にも最適なサービスだと評価しています」(近藤氏)

2015年11月取材

OWNDAYS
  • 株式会社オンデーズ
  • URL:http://www.owndays.com/
  • 代表取締役社長:田中 修治
  • 設立:1989年3月
  • 資本金:3億2295万円
  • 本社:東京都品川区東品川2-2-8 スフィアタワー13F
  • 事業内容:メガネ・サングラスの製造販売
  • ▶導入サービス:
  • 共用サーバー
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