- ▶導入サービス:
- データセンター
株式会社スタジオマップ(以下、スタジオマップ)は、確かな技術力とサポート力を強みに、共用サーバーやVPSなどのホスティングサービス、仮想デスクトップ環境の提供まで、豊富なサービスがラインナップされた「SPPDレンタルサーバー」を展開する。その屋台骨として、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のデータセンターと回線を採用し、インフラ構築を行っている。
- 当時契約していた外資系企業の営業担当が短期で退職され、信頼関係の構築が難しい
- ネットワークや上位のファイアウォールなどを一緒になって構築するパートナーを見つける
- 満足がいくまで話し合えたのは信頼につながった
- NTTPCと何度も話し合いを行い、満足のいくプランに煮詰められた
導入背景と課題
一緒にゼロから構築してくれること
満足がいくまで話し合えたのは信頼につながりました
現在はホスティングサービス専業で事業展開しているスタジオマップ。しかし、1995年の創業当初はSIやデータ販売などを行う、今とは異なる業態であった。
「1997年頃、SIの案件に付随してホスティングについても相談を受けることが多くなり、現在の業態に近付いてきました。1999年には、ホスティングサービス専業という今の業態となりました」と須釜氏は語る。「事業立ち上げ当初は、個人のお客さまが中心でしたが、現在では公共団体や大手企業などビジネスユースのお客さまが中心」とのことで、管理しているドメインは5,000にも上るという。そんな同社がビジネスパートナーに選んだのは、NTTPCだ。
現在NTTPCのデータセンターにて契約しているラックは、6ラックで、全てをフル活用で運用しているそうだ。「ラックの仕様はNTTPCさんと一緒につくり込んでいきました。例えばどのようなOAタップをどこに設置するか、サーバーをどのようにラック内に搭載するかなど、スペースを有効に活用できるよう満足がいくまで話し合えたのは信頼につながりました」と須釜氏。
ホスティングサービス事業を開始した当初は、別の外資系企業のデータセンターを利用していたそうだが、「窓口となる営業担当者が短期間で退職されてしまうことが多く、信頼関係を構築することが難しかった」とのこと。現在ではNTTPCの営業担当者と長期間の付き合いで関係構築ができており、人的な側面でも強みを感じているのだとか。「ラックの構築の件もそうですが、我々はネットワークや上位のファイアウォールなどを一緒になって構築してくれる相手と手を取りたかったんです」と須釜氏は話す。
採用の決め手
回線やネットワーク、監視・保守への安心感
重視したのは監視保守体制やセキュリティ品質
「基本、サーバーに関してはスタジオマップで運用し、回線やネットワーク、監視・保守に関してはパートナーにお願いしたかったんです。そういった面で、最終的にNTTPC以外の選択肢はありませんでした」と須釜氏。スタジオマップがホスティングサービスを事業として提供した当初は、世の中を見回してみてもNTTPCのように「安定して高い品質を担保できる回線サービスは少なかった」と言う。また、監視・保守に関しては、24時間365日対応しなくてはならないが、スタジオマップとしては夜間や土日祝日はパートナーに預けたかったとのこと。
ホスティングサービスを提供するスタジオマップでは、故障時の対応スピードを重視し、一次保守のシミュレーションにもこだわって、NTTPCと何度も話し合いを行い、満足のいくプランを煮詰めていったそうだ。
導入効果と今後の展開
ソフトとハード両面からセキュリティ品質に太鼓判
「お客さまのなかにはセキュリティに気を配る方も増えてきましたが、まだまだ欧米のレベルには達していない。そこは、我々のようなホスティング事業者がもっと啓蒙していかなければならない。そんな中、パッチやバグなどのセキュリティに関する情報を定期的にNTTPCから提供してもらえるのはありがたいですね」と須釜氏。サービスの根幹をなすインフラまわりではファイアウォールなどのメンテナンスをNTTPCが責任を持って行う点も安心だという。
また、須釜氏はこんなエピソードも披露してくれた。「我々のサーバーを納めているデータセンターへお客さまを見学会と称してお連れすることがあります。すると皆さま驚かれますよ。生体認証も配備されたデータセンターということで、入室セキュリティのクオリティが高いと」と、ハードウェアの面からもセキュリティ品質には太鼓判を押している。
良好なパートナーシップが相乗効果を生む
現在6ラックをフル活用して「SPPDレンタルサーバー」を運用しているスタジオマップ、須釜氏にはどのような展望があるのか伺ったところ「社内システムを外部に置くという流れが見られるようになったことも手伝ってか、現在お客さまより好評を博しているWindows OSのホスティングサービスを伸ばしていきたい」とのこと。また、WAFなどを中心にセキュリティに関するオプションメニューの拡充にも注力していくとのこと。 今後、IPv6への対応支援やネットワークの強化といった部分でも、NTTPCとの密なコミュニケーションを希望している。”ゼロから一緒に構築してくれるパートナーを”との目論み通り、10年来継続して培われてきたNTTPCとのパートナーシップをさらに強化していくことは、スタジオマップのビジネスにおいても相乗効果を生むことだろう。
2014年3月取材
- 株式会社スタジオマップ
- URL:http://www.sppd.ne.jp/
- 代表取締役:須釜 俊一
- 設立:1995年 1月
- 資本金:1,000万円
- 本社:東京都千代田区神田須田町1-5 翔和須田町ビル8F
- 事業内容:一般第二種電気通信事業者
- ▶導入サービス:
- 共用サーバー
- メールサーバー
- VPS/クラウド
- 専用サーバー
- データセンター